トリニティでの原爆実験、その後に続く広島、長崎への原爆投下から80年を迎える2025年。
日本国内外で活動する現代美術作家、キュレーターが中心となり、プロジェクト「爆心へ/To Hypocenter」が始まります。
The year 2025 marks the 80th anniversary of the nuclear test at Trinity Site and the U.S. atomic bombings in Hiroshima and Nagasaki. 
The collective of Japanese contemporary artists and curators launch the interdisciplinary project "爆心へ/Bakushin-he/To Hypocenter" to discuss lingering echoes of nuclear violence and the agency of memories and histories.




新井卓 Takashi ARAI
(アーティスト)

「爆心地の話をつたえてくれる人は、誰もいません」丸木位里・俊『ピカドン』

爆心には誰もいない。彼女/彼らはみな死んでしまった。誰もいない爆心は日ごと膨張し沈黙するわたしたちを侵食する。届かない光を照らし歩いていく──ヒトとヒトならざるものたちの、声と記憶の爆心へ。

小林エリカ Erika KOBAYASHI
(作家/アーティスト)

八〇年前のあの日、アメリカ、ニューメキシコ州、トリニティ・サイトで、続いて、日本、広島と長崎の街で、太陽よりもなお眩しい光の中にあった、その爆心へ、いま、この手を伸ばしてみようとすること。
竹田信平 Shinpei TAKEDA
(アーティスト)


世界のバイオレンスに背中を押され、連鎖反応を逆に辿り、大量虐殺の現場へ。 その爆心の核への道のりを綴り、その詩を喉を通して一緒に叫ぶ

三上真理子 Mariko MIKAMI
(キュレーター/アートプロジェクトマネージャー)

圧倒的な加害/被害の歴史についてまわる、大きな主語が見えなくしている声に振り向けるように、過去そして未来の他者への想像力を耕すために、アウトサイダーの視点からそれぞれの「爆心」を語り、共に学ぶ。